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2007年09月12日

シッコ Sicko

アメリカの医療問題に興味があるので観てきた。

現在のアメリカは、医療保険未加入者が5000万人に達している。また、医療保険に加入していても、さまざまな手段により保険会社が保険金の支払いを拒んでいる。崩壊しているとも言えるアメリカの医療制度にムーア監督が切り込む。

テロより怖い、医療問題。

アメリカの医療制度をテーマにしたドキュメンタリー映画であるが、コメディー要素も含まれていた。社会問題を取り上げる都合上、ある程度のバイアスはかかっている。

現在のアメリカには、国民皆保険制度が存在せず、自由診療が基本となっている。そのため、民間の保険会社に加入することになるのだが、営利を追求する都合上、加入者にしわ寄せが来ている結果となるようだ。本来であれば、市場原理により、加入者にしわを寄せる保険会社が淘汰されるはずなのだが、そのようにはなっていない。そもそも、医療には、市場原理がなじまない可能性が高い。

自由診療を基本とするアメリカの話なので、私たち日本人には、ピンと来ないかもしれない。ただ、アメリカが社会主義を恐れているのが良くわかるだろう。

アメリカにある種の幻想を抱いている方は、ぜひ観てほしい。ドキュメンタリーなので DVD でも構わないだろう。

劇場: シネプレックスつくば
座席: 6 G-6

【関連情報】
・シッコ Sicko
 http://sicko.gyao.jp/

2007年09月12日 23:41 | Movies

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