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2007年09月13日

名経営者が、なぜ失敗するのか?

名経営者が、なぜ失敗するのか?

3年前の書籍を1年前に購入して、先日読み終えた。

安定している企業が、ある経営判断により致命的な損害を受けるケースが後を絶たない。損害を与える経営者は、無能なのだろうか?多くの場合は、非常に優秀な経営者が経営を行っている。本書では、6年間にもわたる失敗事例の調査がまとめられている。

優秀企業の大失敗は、トップの「名経営」が原因だった!

失敗から学ぶ経営学ということで興味を持ったのだが、取り上げられる事例が大きすぎ、理解しにくかった。また、一般的な「常識」を本書の中で否定しているのだが、その「常識」を常識とは思っていないため、違和感があった。

結局のところ、失敗を防ぐ究極の方法は、ないのだろう。どのような手段を用いても、失敗にたどり着く可能性はある。本書で学べることは、ある「手段」を選択したときに、どのような失敗たどり着く可能性あるかだろう。経営にも銀の弾丸は存在しない。

常識的な「経営学」を学んでいる方は、読んでみると良いだろう。変則的な「経営学」を学んでいるのであれば、新たな発見は少ないかもしれない。また、非常に情報量の多い書籍なので、興味のある章だけを読むのも良いと思う。

ページ数: 469
読書時間: 5:55 (1.32 p/min)

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2007年09月13日 23:50 | Books

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コメント

読んでみたいですねぇ>名経営者が、なぜ失敗するのか?

「優秀企業の大失敗は、トップの「名経営」が原因だった」お説ご尤もです。殊に優秀な人間に対する批判がし難いというのは当然と言えば当然な気がするし、殊に組織の主流に位置すれば正面から批判するのは相当困難な気がしますね。常識的に考えてみれば・・・・・

兎角にイノベーションや独創性を強調したがる面々は、よく「出る杭は打たれる」て言うのを批判しますけど、打たれない杭は杭としての用を足さないんじゃないですかね?

投稿者 杉山真大 : 2007年09月17日 14:55

>> 杉山真大 さん
失敗というのは、結果から導き出すものなので、事前に予測するのは非常に困難でしょう。むしろ、予想できる状況こそが「失敗」なので、小さな「失敗」を「失敗」と認識するのが肝でしょうか。

打たれない杭は、腐った杭ですね :p 良い杭も、ボコボコに打つと腐ってしまうような気がします。程々が良いのじゃないでしょうか。

投稿者 ceekz : 2007年09月18日 13:04