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2008年09月07日

図書館とホームレスの話題について

久しぶりに図書館の話題。

図書館にも女性専用席 ホームレス対策…「不公平」の声も (イザ!)

東京都内の図書館で、女性専用・優先席を設ける動きが広がっている。現在のところ、23区内220館のうち8館で実施。女性専用車両の痴漢対策というよりは、主な理由がホームレス対策だ。

東京都内の図書館で、ホームレス対策のため女性専用・優先席を設ける動きが広がっているという記事です。ネット上では様々な意見が交わされています。

都内在住の方は気管支炎喘息の治療が無料

都内では気管支炎喘息の治療が無料であると言うことを取り上げましたが、この種の助成情報は図書館で得られるのかな…と疑問に思っています(得られないと予想)。図書館は、現実的に「無料貸本屋」であり、書庫に過ぎないのですが、本来は、情報提供の窓口だと思うのです(図書は情報の一種に過ぎない)。そして、助成情報も図書館が扱う「情報」の一種なのでは無いかと思います。

ホームレスを対象とする助成は、何種かあるようです。行政が行う助成もあれば、民間団体(NPO)が行う助成もあります。図書館が、そのような助成情報をホームレスに与えてはどうかな。少なくとも「情報を与える」「助成情報の調べ方を教える」という業務は、図書館のレファレンスデスクの範疇ですよね?

リファレンスデスクに聞いてこない者は相手にする必要は無い、という意見もあると思う。しかし、聞いてこない者がリファレンスデスクの役割を知らない、情報の価値を知らないのかもしれない。情報の価値を知らない者には、誰かが情報の価値を教えてあげないといけないと思う。その役割は、情報を扱うプロフェッショナルが多数居る図書館が担うのが良いのではないのかな。

今後も「無料貸本屋」「書庫」「閑職」などと呼ばれ続けるかどうかの瀬戸際だと思いました。

ま。リソース足らないよ!有資格者以外のスタッフが多いよ!で一蹴されそうですが、図書館界隈(?)理想派の一角に居ますので、とりあえず書いてみた。

Ceekz::Hatena::Diary に書いた内容を全文転載しておきます(余り読まれていないから><)。1週間前ですね。

図書館は行政サービスの一環であるのが現状だが、他に「図書館」という崇高な理念もあり、そのバランスが難しい。

ホームレスの問題は、行政サービスという観点からすれば、体臭のひどい人を追い出すというのは、他の大多数の利益にかなう以上、許容できる(効率の問題)。しかし、図書館という観点からすれば、他の大多数の利益のために少数を排除して良いかは疑問。

図書館は、情報の窓口であるという原点に立つべき(本の窓口ではない)。ホームレスに適切な情報(福祉の窓口など)を与えることは「図書館は本を読むところ」などという低次元な役割から脱却するチャンスだと思う。今こそレファレンスデスクの“本来”の役目を果たすべき!「本を紹介して貰うところ♪」などと言わせていてはいけない!

全文転載文中の「行政サービス」「図書館」は僕の考える一面です。「行政サービス」だからこそ、大多数の利益のために少数を排除してはならないと考えられるだろうし、「図書館」は理想よりも現実で運営し、大多数の利益に叶うようなサービスを展開するべきだ、ともなる。

この辺のバックグラウンドがバラバラであるため、今回の議論は、非常に発散してしまっている印象を受けました。

明日は、春日で「学習指導と学校図書館」を受けるので、筑波図書関係ブロガーと議論してこよう。

2008年09月07日 23:19 | Toshokan

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