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2006年01月14日

起業バカ / 起業バカ 2 やってみたら地獄だった!

起業バカ 起業バカ 2 やってみたら地獄だった! Idiot Entrepreneurs

起業バカ 2 を1ヶ月ほど前に読んだのだけど、やっとこさ 起業バカ も読んだので書評でも。

これは、2冊セットだと考える方がいいです。片方しか読まね!ということでしたら、後に出た 起業バカ 2 を読むことをお勧めします。

最近は、起業が大人気です。もうじき、大量の定年退職者が出ますから、この流れはもっと加速するでしょう。というか、政府が数字を出して 創業支援 に力を入れるといってますし… 今年の春(5月ごろ)から、新会社法が施行されますので、より多くの会社が出来そうです(登記がしやすくなります)。

そんな起業には、たくさんのトラップがあるんだよ。と言っているのが、この書籍。成功談を書いた書籍は、数多くありますが、失敗談を書いた書籍は、まだまだ少ないです。失敗しなければ、マイナスにはならない訳で、今までの失敗談を知っておくことは、重要でしょう。

世の中そんな甘くない。企業の数ほどワナがある。

と書かれた、1冊目の 起業バカ には、起業の手段としてよく使われるフランチャイズについて多く書いてある。サラリーマンからフランチャイズに参加する人が多いらしい。大半のフランチャイズは、詐欺なんだYO!と言うことを書いてあった、案の定、裁判にまでなったらしいが…

また、著者自信の起業失敗談も書いてありました。批評系の書籍は、著者自身が経験したこと無いことばかり書いているのが多いような気がするのですが、この書籍は、そうではなかった。なので、読みやすいのかな。と。

バカほど成功例に学ぼうとするが…

と書かれた、2冊目の 起業バカ 2 には、フランチャイズ以外の起業についてもページを割いています。1冊目は、フランチャイズの事例ばかりを取り上げているのに対し、2冊目は、もう少し幅が広いので、2冊目のほうがお勧めかな。でも、2冊目には、著者の失敗談が書かれていない…

多くは、実例に基づく内容のようです。というか、取材のまとめみたいなものですかね。

失敗談の対象は、サラリーマンが起業した。というのが多かったですし、いわゆる IT での起業は、あまり取り上げられていませんでした。と言うことは、僕が思っていたほど、学生起業、ネットベンチャーは多くないのかもしれません。うーん。

ということで、失敗談が読めます。失敗から学ぼうとする方には、お勧めですね。ただ、読み物の域を出ないので、2回読もうとは思わなかったです。新幹線や飛行機の中でさくっと読むのがお勧めな感じ。

僕から見れば、そんなの儲からないの当たり前ジャン!という例ばっかりだったのですが、なぜそれを信じたのか?というのにもう少し踏み込んで欲しかった。書籍の中では、ぬくぬくしたサラリーマンだったから。で片付けてるのが多いのだけど…

【関連商品】
起業バカ (渡辺 仁)
起業バカ 2 やってみたら地獄だった! Idiot Entrepreneurs (渡辺 仁)

2006年01月14日 04:52 | Books

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本書は「起業バカ」の第二弾である。 「起業バカ」で失敗事例を挙げて安易な起業に警鐘を鳴らした著者は、本書ではさらに踏み込ん... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年02月15日 23:09

コメント

「起業バカ」自分も読みました。

矢張り、自分たちの限られた社会経験だけで成功の見込みを判断するから失敗してしまうのではないかと思いますね。よくビジネス=スクールの授業は座学だけで役に立たないとバカにしている"成功談"を耳にしますが、実際にビジネススクールの授業を聞いてみると、単なる座学どころか実際の起業に於いてエッセンシャルとなる知識だと言うことが分かりますよ。

投稿者 杉山真大 : 2006年01月15日 16:50

>> 杉山真大 さん
自分の知らない世界に入るのですから、ビジネススクールも有用でしょう。役に立たないと言っているのは、結果論に過ぎないと思いますね。
とはいっても、ビジネススクールもスクールごとに内容の差が大きそうですね… 大学も内容の差が、大学ごとに大きいですし。

投稿者 ceekz : 2006年01月18日 04:56