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2006年02月18日

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた

検索エンジン業界に興味があるけど、あまりグーグルのことを理解していなかったかもしれないので。平積みになっていたこの書籍を衝動的に購入しました。

Google とそのライバルたちは、ビジネスのルールを、メディアを、我々の文化を、どのように書き換えてしまったのか?

という帯につられたのですね。きっと。タイトルも刺激的だったし。

グーグルの生い立ちから精神まで、とても読みやすかったです。また、帯にも書いている通り、グーグルだけではなく、関連する企業やライバル企業についても触れられているので、シリコンバレーでどのようにして検索業界が出来上がっていったのかが分かりました。

反面、著者の主張などが書かれる後半の章では、すこし物足りない感じがします。これは、自分の考えている検索エンジンの未来と合致しているから目新しさを感じなかったのかもしれません。

John Battelle という人気コラムニストの書籍を翻訳したのが、この ザ・サーチ なのですが、少し翻訳が読みにくいかもしれません。「ドメイン名 = サイト名」の場合は、カタカナにせずに英字のままの方が見やすかったかなと。好みが分かれそうですけど。基準があるのかな?

指導教官はブリンにこう言った。「グーグルがうまくいって金になれば、そりゃ凄い。でもだめだったら、大学院に戻ってきて、博士論文を仕上げればいいから」

このように、成功者の周りには、かならず良き理解者が居るみたい。ペイジ氏の指導教官がペイジ氏の活動に理解を示さなかったら、どういう結果になったのだろう。そんなことをふと考えてしまった。

アカデミックだからといって非現実的なことをする理由はなかった。興味深くて、しかも現実的なことは山ほどある。興味深くて現実的。このふたつが必要なんだ。

というペイジ氏の考え方には、非常に共感できる。アカデミックが非現実的だとしても無駄だと思わないけど、ゴールを見ながら進むのと、暗闇を進むのとは大きな差があると思う。もちろん、現実的なことを重視するあまり、新たな発想を阻害する可能性があるわけですが。バランスが大事ですね。

グーグルを中心に書かれていたのだけど、ヤフーを中心にしてだれか書かないかな。ぜひ読んでみたいですよ。

グーグルがどのように成長してきたのか。どういう精神で活動しているのかが理解できるかもしれません。ちょっと長いですが、お勧めですよ。知らないことがたくさんありました。

【関連商品】
ザ・サーチ グーグルが世界を変えた (ジョン・バッテル)

2006年02月18日 22:12 | Books

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