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2007年09月23日

ためらいの倫理学 - 戦争・性・物語

ためらいの倫理学―戦争・性・物語

教職論(2006年度)で紹介されていたので購入した。

読んでみたものの、正直なところ良くわからなかった。初めの方は、内田氏の思想・思考について書かれており、共感する部分も多かったのだが、途中から、他書の批判が多くなり(他書というより著名人の思想に関する批判)、混乱してきた…。

ここにはいろいろな媒体に発表した、いろいろな種類のテクストが、テーマ別に配列されている。

あとがきを先に読めばよかった。いわゆる、起承転結を期待して読んでいたので混乱したのだろう。各章が独立したエッセイと割り切っておけば、もう少し楽しく読めたかも。

というものの、非常に考えさせられた部分がある。

「矛盾」と書けない大学生

最近の大学生の学力低下について書かれているのかと思えば、次元が違う内容であった。数ページの章であるが、多くの示唆が含まれており、面白い。本書のほとんどを理解できなかったが、この章だけでお腹がいっぱい。

内田氏の他書を読んだ方は、その思想の原点を知ることができるだろう。また、哲学に興味のある方にとっても、別の視点を与えてくれる。残念ながら、それ以外の方には、つまらない内容かもしれない。

機会をみながら、読み直そうと思う。

ページ数: 372
読書時間: 2:57 (2.10 p/min)

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 http://blog.tatsuru.com/

2007年09月23日 22:09 | Books

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