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2008年01月12日
図書館の話題はゆっくりひっそりと
昨年末から図書館について考えていたのですが、少し休憩しようと思います。疲れた…。
日本の図書館に関する費用対効果などを示したデータが欲しいと思ったのですが、図書館界隈の方々は認知していないようでしたので、自分で探してみようと思います。探す傍ら、ネタを見つけたら、コメントを書くような感じで。
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図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。
自分のエントリの中で、知る自由と書くべきところを知る権利と書いているところがありました。「知る権利」は、娯楽的利用よりも情報公開などの公的な雰囲気がありますね。
「知る権利 ⊆ 知る自由」の関係かな。とすれば、公文書の管理も「図書館」で良さそうだけど…。でも、図書館は利用者に優しい施設であって欲しい。公文書や貴重書の保管を公文書館が担い、その電子データの閲覧が「図書館」で行えると良いのかも。
権力からの独立を謳う割には、公金運営を前提としているのは、矛盾するように思える。そうでもないか。
・死ぬほど大雑把に有料化した場合にとられる利用料金を試算してみる - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
すごく (・∀・)イイ!! 試算。
で、2005年の入館者数が103万6752人であったので、単純に割り算すると・・・770.435938円!
滞在時間が2時間を越えれば、漫画喫茶と変わらない金額。館内で飲食可能であり、快適な椅子があれば払います。
この結果からさらに逆算すると構成員全員が年間45回くらい利用するとすれば年会費モデルと来館利用モデルがイーブンになる。
来館者数目標設定として、こういうアプローチはありだと思う。また、目標としても現実的な数字のような気がする。
・それは、図書館があった方が安くつくからだよ - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
まあ結局「情報資源の共有」っていう根本に立ち返るわけだが…限られた資源の効率的運用は組織運営の基本だしね。
各研究室が購読しているジャーナルを図書館が調査を行い、効率化を働きかけてるんでしょうか。
もっとも、図書館員の役割って点だと…日本の場合、研究者は「本来ライブラリアンの仕事」である「特定サブジェクトにおける文献状況の専門家」であることを研究者自らがやってきた、っていう指摘もあるので*6難しいところもあるけれど…
RA の雇用を図書館が行うモデルがあれば、マシになるのかな。また、例えば、社会学の研究で利用するデータの収集は図書館などの第三者が行うべきだと思う(既にやっていると思うが)。分析する研究者が生データを収集すると、分析の信頼性に疑問が…。
2008年度の大学入試センター試験を2週間後に控え、秋田市の県立図書館では5日、試験対策講座「『センター英語』に克つ」が開かれた。
7月から定期的に行われていたようです。必要な経費は、誰が負担したのだろうか(図書館 or 参加者 or 館長)。塾に通えないような人が無償で受けられるとすれば、教育の一端を担うというモデルが確立できるかも。
・国立国語研究所図書館廃止? - 茗荷バレーで働く社長の日記
図書館のみの廃止という点で、気になります(まだ決定ではない)。廃止した場合も蔵書は別の図書館に移ることが想像できますが、専門図書館(研究図書館)不要のメッセージが出てきますね。文科省もそうですが、今後の図書館関係者の行動に注目したい。
・公文書管理を法制化へ、誤廃棄・紛失を防止 - 読売新聞
・社説2 公文書管理、まず法整備急げ - 日経新聞
政府は、各省庁が必要な公文書を誤って廃棄・紛失する事態を防ぐため、文書の作成から保存まで一貫した手続きを定める「文書管理法」を新たに制定する方針を固めた。
同時に「公文書館」が法制度化されると良いと思う。
・国会図書館の本、全国で閲覧可能に・3000万冊をデジタル化 - 日経新聞
貴重な名著をいつでもどこでも読めるように――。3000万冊を超える国会図書館の蔵書をデジタル化して全国で閲覧可能にするための法改正に政府が着手する。
著作権法の再改正でもめそうな予感。むしろ、経済産業省の進めている「大航海プロジェクト」で進める案件だと思うのですが、独立して行うのでしょうか。
・知的財産戦略本部−(第18回)議事録
・2007年度 有識者本部員会合(第1回)議事要旨
・知的財産推進計画2007
国会図書館の蔵書の電子化について調べてみると、徐々に具体化している様子がわかります。インターネットで見られることには、既に Google ブック検索 で見られるようになってるかもね。
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と。はてなブックマークの整理でございます。
ところで。筑波図書館系を開きたいのですが、主賓となる min2-fly さんの連絡先がわかりません。学内から日記を更新しているのでしたら、情報発信に関するガイドラインに抵触する可能性がありますので、お気をつけ下さい。
ユーザ(利用者)は,インターネットに公開する情報について責任の所在を明確にし,全ての責任を自ら負う.
まぁ。友人の milkya さんに調整をお願いしているので、そのうち開催されるでしょう。ええ。きっと。信じてます。
2008年01月12日 23:52 | Toshokan
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» [図書館][戯言]来館利用が増えることは(少なくとも筑波大にとっては)必ずしもいいことではない・・・とかなんとか from かたつむりは電子図書館の夢をみるか
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トラックバック時刻: 2008年01月18日 04:12
コメント
つ CiNii - サービス原価を基礎にした「行革」議論を(上)図書館の貸し出し予約、1冊にも税金から566円--ABC分析で業務の枠組みとプロセス改革を検討する
http://ci.nii.ac.jp/naid/40002368885/
投稿者 G.C.W. : 2008年01月13日 22:02
とりあえずメアドは上の通りですよー。
「情報発信に関するガイドライン」の「責任」のところは文言が曖昧で解釈しようでどうにもなる気が(汗)
連絡先は載せない不便と載せるリスクの問題が…
いずれ(ブログ以外で)実名コンテンツがwebに載ったら(たぶんLibWorldが最短)、その際にあわせて連絡先の掲載も検討します。
筑波図書館系はぜひ参加したいのですが…milkya氏に「とりあえず木金は用事あるから外してー」と先週メールしたっきりですね…僕も開催を信じてます!
その他の言及については長くなったのでまたトラバします(汗)
投稿者 min2-fly : 2008年01月14日 00:25
>> G.C.W. さん
おお。ありがとうございます。
筑波大学図書館に置いていないので、他大学に行ったときに読むか、複写依頼を行って読んでみたいと思います。
>> min2-fly さん
情報学類の場合は、氏名明記が規定されていたりします。学情の方は、少し緩めですね。
いずれにしても、連絡先を載せておくと、日記を見た人とリアルで会う機会も出来ますから、掲載をお勧めします。
言及はお手すきの時にでも。非常にお忙しい時期でしょうし。
投稿者 ceekz : 2008年01月14日 02:37