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2008年12月29日
理科系の作文技術
卒業論文を執筆する参考になるかと思い購入。研究室にも置いてある。
物理学者で、独自の発想で知られるロゲルギスト同人の著者が、理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書・仕事の手紙の書き方、学会講演のコツを具体的にコーチする。盛りこむべき内容をどう取捨し、それをどう組み立てるかが勝負だ、と著者は説く。文のうまさに主眼をおいた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら明快・簡潔な表現を追求したこの本は、文化系の人たちにも新鮮な刺激を与えるにちがいない。
表紙裏に書かれた紹介文より。
卒業論文を執筆する前に目を通しておこうと思い、一気に読んだ。著者が物理学者と言う事もあり、例示される文が物理学に関するもので、少々読みづらかった(教養が足らないからか)。初版は25年以上前であるが、現在でも殆ど色あせていない内容であると思う。
卒業研究の中間報告は、本書を読む前に書いたのだが、構成に関して段落(パラグラフ)の作り方を再考するべきであると、指導教員よりアドバイスを頂いた。
パラグラフは,上の例にみられるように内容的に連結されたいくつかの文の集まりで*,全体として,ある一つのトピック(小主題)についてある一つの事(考え)を言う(記述する,明言する,主張する)ものである.
段落を作る際は、その段落で何を言いたいのかが明確になればよい。ブログを書く場合は、ディスプレイで読みやすいかどうかを優先して段落を作るので、必ずしも“良い”段落が作られているとは限らない。紙で提示するのかディスプレイで提示するのかで、違いを意識する方が良いと考えている(なかなか出来ないのだが…)。
本書の中にも発表に関する記述があるが、スライドや OHP シートを基準にしているため、少々内容が古い。関連書籍として、プレゼンテーションに関する書籍を挙げる。
文章の書き方から発表まで一通り抑えられており、論文を書く者であれば一読しておきたい。卒業論文を控える学生であるならなおさらお勧め。
ページ数: 244
読書時間: 3:54 (1.03 p/min)
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2008年12月29日 04:10 | Books