« 特上寿司(゚Д゚)ウマー | メイン | 不健康な生活だ »
2004年05月14日
IPA X に行った (展示を見た編)
5月11日〜14日(10:00〜17:00)の日程で、東京ビッグサイトにて IPA X Spring 2004 が開催されています。このエントリーは、自分が実際説明を聞いたやつの内容です。
Java による分散協調制約解消システム
横田氏に他の展示を勧めている間に、説明を聞きました。制約解消システムという意味がよくわからなかったんだけど、いわゆる方程式の解を求めるようなシステムらしいです。そんなもん、何の役に立つねん?とか思ってたんだけど、スケジュールを自動で組んだり、パズルを自動でといだりできるらしい。ふむふむ。これは面白い。 OpenOffice.org 上で実際に動いているのを見せて頂いた。これは面白いなぁ。うちの大学でも、実委のシフト設定を自動化できないかなどの研究をしている研究室があったんだが、結果はいまいち、、、こういう汎用性のあるものなら色々なことに応用できそうだ。分散については質問し損ねた。
SoftEther VPN システム
現地の到着して、とりあえず寄った。暇そうにしている某S先輩が「何かご質問はございませんか?」と聞いてきたので、「通信が暗号化されて安全だというのはわかりますが、いわゆる両端の安全性についてはどうなってますか?」と聞いてみた。結果、現在のところ、セキュリティーホールは発見されていません。とのこと。あたりまえか、、、
次世代高機能 Web ブラウザと検索システム
Lunascape の次期バージョンについての説明を聞いた。一緒に来た松田氏が、代わりに説明する。とか言い寄ったけど、結局、開発者の近藤氏から聞くことに (;^_^A 検索システムってのは、ブックマーク共有みたいなやつのことだと思うのだけど、個人的にはレタリングエンジンを変更できる機能がすごいと思った。impress の報道では Mac向けWebブラウザ『Safari』に対応することも可能だ とのことですが、そんなことは一言も話してないとのことw オープンソースのものには何でも対応できますよ。みたいなことを言っただけで、別に対応するつもりは今のところは無いらしい。実装が大変なんだとか。あと、インターネット視聴率を計測できるバージョンも計画しているとのことですが、計測サーバの問題から一般公開は難しいかもしれないとのこと。
かんたんインターネットライブ放送システム
筑波大学院の、星野氏が開発したシステム。カメラを最大4台制御して、次々と切り替えることができるのがすげーと思った。あと、生放送でありながらその場で、Flashと組み合わせて映像を作成することもできる。ので、たとえば、スポーツの中継を行った場合、下部にスコアを表示することも可能。多分、タッチパネルをつけるとめちゃくちゃ流行りそうな気がする。学園祭に協力をお願いしたところ、条件付きで了承していただけた。心強い。あと、筑波リエゾン研究所の入居(?)審査に学生で唯一通った方です。今度、遊びに(?)行けたらなぁ。と思ってます。
自然な訳文を生成する翻訳システム
翻訳者の立場から、翻訳ソフトの作成を試みているプロジェクトです。従来の翻訳システムと大きく違うところは、ターゲット辞書という、一つの単語から、品詞の違う意味や類義語を導き出す辞書を採用している点です。これは、日本語の辞書です。この辞書を使うことによって、今までの翻訳システムでは不自然だった訳文が、スムーズに訳されるようになっています。日本語の変形が主体となりますので、英語以外の外国語にも柔軟に対応できるようです。どのような形で公開されるかわからないけど、ライブラリのように、任意のプログラムに組み込めるようになればなぁ。と思ってます。
Web 上のデータを中心とした複数論文データベースの統合
世界でたぶん初めてのシステムです。どの辺が初めてかというと、論文の引用関係がグラフィカルに見ることができるのです。一応、Web にアップされている PDF を取得して、それが論文であるかどうかを判別後、タイトル、著者、掲載誌、著作年を抜き出してインデックス化されます。論文かどうかの判別は、内容を見ているらしい。(例えば、参考文献という文字があれば論文であると判定)引用関係がわかるのは、自分の知識を広げる上でかなりの手助けとなる。残念なのは、まだ Web 上に PDF で論文を公開する人が少ないことかな。僕が提案したのも、開発者が今後やりたい内容に含まれているようでした。というのは、ある分野において、人物を中心として引用関係がわかると面白いな。っていうの。あの人は、あの人の論文ばかり引用している。みたいな。でも、現状だと、同姓同名が判別できないので難しいとのこと。まぁ。人間でも難しいけどw
blog ページの自動収集と監視に基づくテキストマイニング
今回の展示でもっともすごいと思った。blogWatcher というシステムです。まず、RSS を使わずに、独自クローリングを行って blog サイトを判別する点。すなわち、個人が blog システムなどを使用せずに手書きで書いているようなサイトも、ブログとして検索対象となる。そして、Burst度という概念。いわゆる、盛り上がり度です。単なる単語の出現頻度だけではなく、出現間隔も見て、その話題が盛り上がっているかどうかを調べています。しかも、グラフになって見やすい!最後に、評判情報を抜き出して表示するシステム。何かのキーワードに対して、他の blog はどのように評価しているかを調べることができる。
自分も、ニュース検索について色々考えているけど、このプロジェクトから色々学ぶことができた。(゚Д゚)ウマー
以上の通り。結構偏りがあるけどねw BUSINESSSHOW TOKYO 2004 ということで、色々催しがあったのだけど、僕は IPA X のところしか見なかった。なぜかって?それは、技術的な話を聞きたかったから。企業ブースだと、利点や導入の話ばかりで、技術的な内容が薄いから。あと、若い人が好きだな。自分も十分若いだろうけどね。
会場内で、IPA の人を捕まえて、IPA を通じて、未踏ソフトウェア関係者の方などを紹介ししてもらえますか?(学園祭にて展示)って聞いたら、可能です。とのこと。詳しくは広報を通してね。とのことなので、担当者に相談してみることにする。
にしても、疲れる。これだけ書くのに、1時間半もかかったよ、、、
【関連記事】
・IPA X に行った (人に会った編) (2004年05月13日)
2004年05月14日 03:34 | Events
トラックバック
コメント
「blog ページの自動収集と監視に基づくテキストマイニング」
はいいね。結構かぶってるよ、やろうとしていることと、立場は逆だけど。私は機械を通さずに作成した文書はメタ情報に欠けると考えている。だから扱うのは難しいんだよなぁ。純粋に文章で判断しなきゃいけないからなぁ。XMLとか、人間が書ける物じゃないよ〜
投稿者 TELL : 2004年05月14日 05:30