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2004年10月19日

学園祭の生中継

書くとか言って書いていなかったので。

今年の学園祭では「学内完全生中継プロジェクト」などというのを行った。詳しくは、専用のページを見てもらうとして、要は、学園祭期間中は、場所を問わずして企画を見れるようにしよう。というのが当初の目的。

僕は、この企画立案に参加。今年の1月位じゃないかな。実施は、本部企画がやるとのことなので、企画立案や適時アドバイスみたいなもんだ。要は、おせっかいな人。でも、企画立案に参加しなかったら、今の自分は無いのですよ。

当初の案では、色々な方法を考えた。同軸ケーブルや電波を使うとかなどなど。同軸ケーブルが使えるかどうかは、地下道(共同溝)には、同軸ケーブルがあるのでこれが使えないかとも検討した。結果、「独立法人化を機に、使っていなかった同軸ケーブルは撤去しました♪」みたいな回答が来たわけだが。

まぁ、学内にある通信ネットワーク(tsunami)を使うのが現実的だと思ったので早い段階からそういう方向にした。帯域の問題や、トラブル発生時の対処など不安材料はたくさんあったわけですが。とりあえず、早めに「学術情報メディアセンター」に挨拶をしておいた。過去のエントリーに書いているが、秋葉系とヤ○ザ系の2人の技官さんが対応してくれた。まぁ。好きに使っていいよー。みたいな内容。

生中継といってもそのまま垂れ流すわけには行かないので、リアルタイムに編集できる装置が必要だと考えた。予算的な問題から、ソフトウェアで安価に出来る方法がないかなぁ。と。大学新聞や未踏ソフト事業で星野さんがそういうソフトを開発しているということで協力をお願いした。結果、引き受けてくれることに。

星野さんのシステムについても、過去のエントリーに取り上げますので。

後は、ノウハウ的なものが少ないので、近未来マルチメディアシステム実習で行えないかということを検討した。ということで、実際に学実委の方々に履修していただく。ここでは、映像をステージのスクリーンに映す方向で検討した。が、警備上の問題や、光の問題から結局は断念。しかしながら、機材面、各種申請などのお手伝いをいただく。

理論的に可能ということで、実テストを行う必要があり。当初は、5月中旬にネットワークテストを行うつもりでいたが、伸びに伸びて10月上旬に行う。いやー。学園祭の1週間ほど前だったような気がする。ここで、上手く行かなかったらおわっとる。という状態になるところだった。

結果、学内ネットワーク(tsunami)内は、自由に通信できることがわかる。まぁ。プロクシサーバ経由で学外に出ることを考えれば、内部は自由に通信できるのは当然。ちゃー当然。それでも、何の制限も無く通信できることを知ったのは大きく、バーチャルプライベートネットワーク(SoftEther)の構築範囲は、極力狭める方向にした。

実際に SoftEther を使ったのは、学内ネットワーク(tsunami)と工学システム学類ネットワーク(固定グローバルIP)の接続に使用した。が、マシンの距離は 2m も離れていないので、最終日は LANカード を増やして有線で直結したけど。

システムも構築して、後は当日を待つのみ。とか思っていたら、星野さんのリアルタイム編集システムにトラブルが発生。ネットワークを介して外部の映像を取り込めなくなった。この辺も、過去のエントリーを見ていただくとして DirectX のバグっぽいということで、ネットワーク設定を直して完了。

このバグのおかげで、台風生中継プロジェクトはおじゃんになった。オワットル。

後の内容は、過去のエントリーを見てくださいな。当日の働きぶりね。

そういや、学内配信が上手く行かなかった原因なんだが、リアルタイム編集システムの高負荷が原因と思われる。ちょうど、バッファリングばかり出るようになった時期や、映像がスムーズになった時期と、重なる。
というのは、あまりにもエンコードがやばいので、CPUの優先度を「リアルタイム」に変更した。この結果、他のシステムのCPU使用率が下がり、上記の問題が発生したと考えられる。当初の予定では、配信サーバを別に分けるという計画であったから、そのようにしておいたほうがよかったかもしれない。テストでは、そんなに高負荷じゃなかったんだけどな。

学園祭期間中(準備日含め4日間)の、雙峰祭関連サイトの PV は以下のとおり。

オフィシャルページ 64461PV
モバイルサイト 6748PV
生中継ページ 7034PV

合計8万PVもあったことになる。全国の学園祭関係者の皆様。学園祭のウェブページには、結構需要がありますよ!大半は、企画の検索だったかな。この辺は、総括報告書に書くと思う。きっと。にしても、モバイルと生中継は、広報の割には、大健闘だったのではないかと思う。

肝心の生中継の方ですが、期間中は、常時 30接続 ほどあり、ピーク時は 99接続 でした。どちらも、同時接続数。当初の予想では「10接続くればいいんじゃね?」という話だったので、よい結果ではないか。9割以上は、学外からの接続。適当に blog を検索したところ、この生中継を見て学園祭に来たという方もいたので、なかなよい感じ。

反面失敗したという感じがしたのは、学内での配信。準備が面倒な割りに、全くもって需要が無いようだ。専用の配信場所を作るまでも無く、案内所にテレビを設置するだけで十分だし。生中継にシフトするよりは、企画の CM にシフトするほうがよさそうだ。警備の手間も省けるしね。

あと、学外にキャッシュサーバを置けばいい感じだ。

そうそう。今回のプロジェクト実施にあたり「学術情報メディアセンター」に色々申請しています。ので、まじめにやる場合は、「外部レベル認定申請書」などの申請が必要です。他にも、学内ネットワーク(tsunami)内にサーバ機能を有するマシンを設置するのにも申請が必要だったような。でも、ファイル共有機能とかは、どうなんだろうね。

つーことで、生中継に関することは以上のとおり。

【関連資料】
学内完全生中継プロジェクト ネットワーク図 [PDF / 19.7KB]

【関連情報】
・学内完全生中継プロジェクト
 http://nmc.sohosai.com/

2004年10月19日 14:45 | University

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