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2005年12月11日

「朝日」ともあろうものが。

「朝日」ともあろうものが。

僕が六本木に会社をつくるまでと一緒に購入した書籍。新刊らしく、目立つところに置いてあった。でも、1冊しか無かったんだけど :p

朝日新聞のバッシング本のように見えて、とりあえず手にとってみた。内容をさらさら見ると、単なるバッシングではなくって、業界の問題なども論じていて面白そうだったので購入。「中国の手下だ」「左よりの偏見報道だ」なんていうバッシングは、期待していないのだ。

作者が朝日新聞社に勤めていたということで、朝日新聞の話が中心。わからないことはかけませんからね。伝聞や想像(?)は、ちゃんと断って書いているので好感が持てた。

報道という大儀を持っている「朝日」も、普通な企業なんですよ。という感じが伝わってきて面白い。買収されそうになったテレビ局が、報道の公共性を叫ぶわけですが、そんなテレビ局も「朝日」のような企業なのかな?と考えてみると笑わずにはいられない。

もちろん、作者が見た(感じた)内容を書いているわけで、すべてがそうというわけではないと思う。退社して書いているわけだから、少なからず、作者は「朝日」に良い感情を抱いていないだろう。その辺を踏まえて読むといいんじゃないかな。

記者クラブの問題点なんかがわかりやすかったんだけど、夕刊の問題を取り上げているのに新鮮味を感じた。

読者のわかりやすさという点でいえば、夕刊はないほうがいい。

理由はいくつか挙げられているのだけど、1日を2つに分けるので、朝刊には、前日の午前中の出来事は載らないのを筆頭に、1日の流れをつかみ難いというのが挙げられていました。

他にも新聞は、前回分を読んできることを前提に書かれているというのがあって、要は、前日に書かれている内容は、次の日の新聞には載らないということ。当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど、前日の新聞を読んでいない場合は、次の日の新聞を読んでも理解できない。

考えてみると、新聞は、そろそろ報道に徹するのを止めてもいいんじゃないかな。と思えてきた。速報性なら、テレビに勝てないわけだし、情報量ならネットに勝てない(もちろん速報性も勝てない)。新聞のあるべきポジションは、何かの事柄をわかりやすく解説することなのではないかと思う。

まーいいや。

とりあえず、面白い本でした。どんな方にもお勧めできます。

そういえば、書籍の最初の方では「新婚」と書かれているのだけど、後のほうでは「妻子なし」と書かれてた。多分、離婚してしまったんだろうけど、これも「朝日」が原因だったのなら、取り上げて欲しかったな。と思ったり。

【関連記事】
僕が六本木に会社をつくるまで (2005年11月05日)

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「朝日」ともあろうものが。 (烏賀陽 弘道)

【関連情報】
・UGAYA Journal.
 http://ugaya.com/

2005年12月11日 23:50 | Books

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