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2006年11月06日

必笑小咄のテクニック

必笑小咄のテクニック

話法のヒントにと購入しました。

傑作小咄の極意は詐欺の手口にそっくり!

振り込め詐欺(オレオレ詐欺)が流行っていた時世の流れを汲み取った帯ですね。

著者の米原氏は、これが最後の著書となったらしい…。エッセイなどで有名らしいので、時間があれば他のも読んでみたいと思う。

肝心の本書ですが、得るものは少なかったです。実践できているかどうかは別としても、自身の会話で心がけていることの焼き直しだったから。ただ、小咄の構造を分析して解説すると言う試みはとても面白いものでした。

会話と言うよりは、スピーチの参考になりますかな。

小咄の手法を最大限に用いたのは、小泉前首相だと思っています。小泉氏の国会答弁は、非常に参考になります。本書でも小泉氏の答弁などが例として取り上げられていたのですが、笑って済ますだけではなく、批判まで行っていたのは残念です。本書の趣旨に合わない気がする。

テクニックというだけあって、章ごとに例題が準備されています。が、日本人の感覚からすると、少々難しいかもしれない…。取り上げられている多くの小咄が、ロシアのものでしたし。

ということで、非常に面白い試みではあります。会話よりもスピーチの参考になりそうですね。

ページ数: 205
読書時間: 2:16 (1.51 p/min)

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2006年11月06日 23:30 | Books

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コメント

ええ〜この方、亡くなられてたのか。。
昔読売新聞の連載が楽しみだったなぁ、日曜版の。

投稿者 miochi : 2006年11月07日 20:26

>> miochi さん
Wikipedia で知りました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E5%8E%9F%E4%B8%87%E9%87%8C

投稿者 ceekz : 2006年11月08日 09:14