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2007年04月04日
サヨナラ、学校化社会
半年近く前に購入した書籍です。購入前に1度読んだ記憶があるのですが、よく覚えていないので購入しました。
筆者の上野氏は、自他とも認める「フェミニスト」です。本書も、その視点からの記述がよく見られます。というか、後半からは、そういった記述ばかりですね。
ところで、僕がこの本を覚えていたのは、以下の記述が鮮烈だったから。
「先生、学生時代なにやってたの」と学生から聞かれたら、いまでも戯れに「マージャンとセックス」と言うのですが、それがいちばんヒマがつぶれました。
京都大学に在学しながら、こう考えられるのはすごいものです。と考えるあたり、僕の頭の中は「学校化」しているのかもしれない…。といいつつも、大学が「ヒマ」なものであることには同意できます。
「フェミニズム」に関して、食わず嫌いだったのですが、本書を読んで、少しは踏み込めた気がします。同意できない事柄もあるのですが、まずは知らねばいけませんしね。
前半は、いわゆる一流大学に居る学生も「偏差値が高いだけ」の「普通な学生」と説き、後半では、社会的なさまざまな格差に触れながら、フェミニズムを展開しています。どちらかというと、現在「弱い立場に居る学生」が読むとスカッとするかもしれません。
ということで、読む人を選びそうな書籍でした。フェミニズムに触れたことがない人は、新たな気づきを得ることができるかもしれません。読みやすい文体なので、すいすいと読めます。
ページ数: 197
読書時間: 2:15 (1.46 p/min)
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2007年04月04日 14:04 | Books