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2007年07月07日
不道徳教育
還元ギフト券が切れる前に購入した書籍です。購入してから時が…。
「売春婦」「麻薬密売人」「悪徳警察官」などは、世間一般的には「不道徳な人たち」と見なされている。そんな彼らを、リバタリアニズム(自由原理主義)をベースに徹底的に擁護し、ヒーローにするのが本書です。
全米に大論争を巻き起こした超ロングセラー 人気作家初の「超訳」でついに日本上陸!!
「自由」とは何か。国家の、企業の奴隷として生き永らえることがあなたの人生か。売春婦、シャブ中、恐喝者、悪徳警察官、闇金融……彼らこそわれわれのヒーロー(!?)だ。ニッポンの閉塞を打ち破る奇想天外リバタリアン・ワールド!
自由原理主義に基づいて、不道徳と思われているものを擁護します。原書は30年前に出版されたようです。「人間」が「合理的」に動くと見なした上で、合理的な社会であれば「擁護」できるであろう内容が書かれています。現実的には、無理なんですけど。
訳者のあとがきに、
原書の正確な翻訳を望んでおられる方には申し訳ないのだが、私は学者ではなく、本書も学術書ではなく、読者を挑発し、混乱させ、怒らせることを目的としていると考えたからだ。
と書かれている通り、自分が期待していた「学術的」な「擁護」が感じられなかった。訳者は、自身で「学者」で無いと語っているにもかかわらず、まえがきの「はじめてのリバタリアニズム」を執筆しているのも疑問であった。
似非科学の類なのでは無いかと思ってしまったほど…。
原書は読んでいないので分からないが、本書そのものはあまりお勧めしない。気付きはあるかもしれないし、多面的な視点を持つのに役に立つかもしれないが、「詭弁」好きであるならば、得るものはほとんど無いと思う。
ただ、本書の主張の内容を Second Life をはじめとした、仮想生活空間で実践してみると面白いとも感じた。既にやってるのかな?無政府状態にしておけばいいと思うけど。
ページ数: 314
読書時間: 3:26 (1.52 p/min)
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2007年07月07日 17:54 | Books
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コメント
おはようございます(^−^)人様の様々な独自的宇宙をいっしょにみるのが好きであり、価値観多様はおもしろいとおもいます(@^−^@)
投稿者 はなし : 2009年11月13日 15:29