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2007年12月05日
表面的な注意では気づかないこと
2種の話題が混在してる。後半の話題に対する意見は、特に歓迎。
表面的な注意というものは、心に響かないことが多い。注意されるという事象そのものが、見知らぬ他人に言われるということでもあるが、その「根拠」が示されないというのも大きいと思う。
図書館の飲食禁止はなぜだろう。僕は、今まで「書籍を汚さないこと」が主な理由だと思っていた。
ゴキブリ等害虫の問題を考えれば食品はやっぱ持ち込ませたくないところであるが、
かたつむりは電子図書館の夢をみるかを見てから、書籍を汚さないことよりも、害虫を寄せ付けないことが主な理由に思えるようになった。借りた本を飲食物を摂取しながら(自宅で)読むことを禁止する「マナー(ルール)」が、図書館での飲食禁止ほど聞かないということから(と言うか今まで聞いたこと無い)、図書館だけ飲食を禁止するのは無意味ではないかと思っていたのだ。
理由を示すということは、それさえクリアできれば良いという行動に走られる危険があるが、やはり、理由を知らないと、心に響かないな…。社会生活を円滑に行うためには、理由を知らなくとも「ダメなものはダメ!」と自分に言い聞かせる必要があるのだが。
飲食禁止という「ルール」は、館内の清掃コストを利用者に少しずつ押し付けているという見方も出来そうだ。環境維持のための清掃・害虫駆除・殺菌消毒などは、サービス提供者側、即ち、図書館が担うものだと思う。
借りに予算がつけばやるだろうか。やらないと思う。利用者にある種の不便を強いているが、その不便が既に常識化し、変える必要も無いだろう。現状の図書館にとって、利用者の環境を良くし、利用者を増やすメリットあるだろうか。図書館が有償サービスであれば、メリットは明確だが(運営費用を得るという意味で)。
公共サービスとしての図書館は、なぜ有償化しないのか。同様の博物館や美術館は、有償化されている。図書館と博物館の違いは何なのだろう。個人的な意見でも構わないので、コメントやトラックバックをいただけると嬉しい(長文になりそうな場合はトラックバックで)。
【関連情報】
・「Campsu」170号より-「図書館喫茶 オープンに向けて」 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20071204/1196786602
2007年12月05日 22:39 | Toshokan
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» [図書館]「なんで図書館は有償じゃないん?」とか「有償じゃないと利用者増やすメリットないん?」とか from かたつむりは電子図書館の夢をみるか
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トラックバック時刻: 2007年12月16日 16:28
コメント
清掃コスト>利用者の不便 がなり立つと思われるからでは?
有償な図書館は存在していると思います。無いのは有料公立図書館でしょう。
ところで、電子化されて自宅で本をPCで借りて読むようになった場合、そのサイトを利用している間の飲食は禁止されるのでしょうか?
投稿者 IKeJI : 2007年12月06日 17:38
>> IKeJI さん
有償の公立図書館が存在しないのは、図書館法による制限があるのですね。文化において、言論(書籍)が最も優先されるという表れでしょうか。この制限は、公立図書館サービスの拡張を行う上で、大きな制約となりそうな気がします(法の解釈次第ですし拡張の必要性も検討が必要)。
飲食の禁止が資料を守るためであるならば、サイト利用中の飲食禁止はなされないと思います。情報取得が崇高な事柄であり、「ながら」を許さないというのであれば、禁止もありえるかもしれません。
投稿者 ceekz : 2007年12月07日 03:18
大学附属図書館について追加調査。別エントリーで何か書くかもしれない。
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/dokusyo/hourei/cont_001/005.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/dokusyo/hourei/cont_001/011.htm
大学附属図書館は、図書館法や学校図書館法の制約を受けないように思える。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/06022332/015.pdf
大学附属図書館に関する規定は、大学設置基準でのみ定められているのかな。
良くわからん。大学附属図書館は法的な位置づけが曖昧なのだろうか。偉い人の降臨を期待しよう。
投稿者 ceekz : 2007年12月07日 03:44