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2008年03月01日

書籍と雑誌を特定するための方法とか

図書館の話題を必ず「金曜日」に書くと宣言しておきながら、1日遅れました。これでは、信頼を得ることが出来ませんね…。仕切りなおしながら、信頼獲得に努めたいと思います。

今回は、図書館の話題から少し離れ、書籍や雑誌をユニークに特定する仕組みを考えたいと思います。考えたいというか、知りたいのです。ウェブ本棚システム(積読管理システム)の開発を行いたいのですが、何の ID をベースに管理するか悩んでいます(2月29日 発表会)。

書籍は「ISBN」で管理でき、雑誌は「定期刊行物コード」で管理できそうです。従って、基本的に JAN コード(EAN コード)で管理すれば良いですね(ISBN-10 は ISBN-13 に変換する)。雑誌には ISSN コードもあるようですが、号を特定する仕組みではないため、本棚管理としては不適です。

JAN コードは、書誌情報を Amazon.co.jp で取得できるのが大きいです。Amazon Web Services では、JAN コードを指定して検索することは出来ませんが、内部データとして EAN コードを持っており、キーワード検索で取得することが出来ます(ISBN であれば10桁に変換すれば ASIN にもなる)。

ISBN は1981年から、定期刊行物コードは2004年から発行されており、それ以前の書籍や雑誌の特定は、JAN コードで出来ません。また、一般に流通しない書籍(同人誌など)にも ISBN は振られていません。あと、実装上の問題として JAN コードが存在しても Amazon.co.jp に存在するとは限りません。

また、定期刊行物コードは、10年で唯一性が失われます(年情報が1桁しか無いため)。雑誌は10年も続かないこと前提なのか、10年後に新たな雑誌コードを振り分けるのでしょうか。そもそも、唯一性を保障していないのかな。

JAN コードで管理できない書籍や雑誌は、何のコードを使うのが良いのでしょう。国立国会図書館の書誌 ID や国立情報学研究所の NCID も雑誌の号を特定できないようです。古い号も特定できる ID をご存知の方は、是非ご教授ください。

1. 独自 ID (内部用に int 型で管理)
2. JAN/EAN コード (ISBN-13, 定期刊行物コード)
3. NCID

現在は、上記3コードで管理する予定です。外部コードの JAN/EAN, NCID は NULL になる可能性もあります(同人誌ならいずれも NULL になる)。国立国会図書館の書誌 ID を利用しないのは、外部連携性が悪いと感じているからです。

教えて!偉い人!

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ケータイ小説はどこの大学にあるのか? -あるいは、ブックハンティングの副産物? もしくは、GO! WEST- - かたつむりは電子図書館の夢をみるか

巷のベストセラーがどれだけ大学図書館に存在するのかを調べた続報です。

ケータイ小説は西に多いんじゃない、関東の大学にないんだ。

大学図書館でも東西で大きく蔵書内容が異なるようです。大学に対する考え方が違うのかもしれません。例えば、関東の大学は「日本を引っ張る研究をするために研究書を中心に」と考えており(日本の中心は東京だし)、関西の大学は「難しいことは関東の大学に任せて文化的素養を深めよう」とかね。そんなに単純なものでもないと思いますが。

大学の入学偏差値別に統計を取るのも面白そうですね :p

河北新報ニュース 健康コーナー新設が奏功 仙台・太白図書館、貸し出し急増

来館者の使いやすさに配慮して昨年、貸出窓口近くに設置し今年に入って蔵書の充実も図った。一日で、70冊近く貸し出す日もある人気ぶりという。

利用者が蔵書の選択を図書館に任せている例だと思う。同時に、権力者(国家権力に限らない)が流行を作ることが出来るということも示している。利用者の利便性が上がる反面、利用者の探索能力を下げることにもなりそうで悩むところ。

日常的に利用している人はもちろん、初めての利用者にまた来たいと思ってもらうことが大切。

初めての利用者を寄せ付ける施策としては有効ですね。利用者視点ということもあり、応援したい。

「公文書担当相」新設、上川陽子氏任命へ - 社会ニュース : nikkansports.com

首相は就任前から公文書管理の在り方に関心が強く、1月の施政方針演説では「年金記録などのずさんな文書管理は言語道断」として法整備に取り組む意向を表明していた。

思ったよりも早く動き出して、嬉しい限り。法整備にとどまらず、具体的に動けるところまで持っていって欲しいと思う。公文書保存の専門職創設も進め、その際、司書のあり方にも踏み込まないかな…。

インフォコム、完全Web対応&ニューコンセプトの図書館業務システム「Hello Library (仮称)」の販売開始 - infocom プレスリリース
asahi.com:インフォコム、Web対応の図書館業務システム、システム間連携が容易に - e-ビジネス情報(提供:BCN) - デジタル

情報管理方法の標準化と情報発信の標準化

情報発信の標準化は、業務システムにとどまらず Open Search にも対応していたりするのでしょうか。楽しげなウェブシステムを開発できるようにするため、図書館業務システムを Web API で操作できると良いのですが(図書館のゲートの位置とか)。

PHP研究所の書籍が全文検索開始!:[俺100]
PHP 研究所 - Google ブック検索

PHP研究所の書籍が全文検索できるようになりましたのでどうぞご利用下さい。なお、全文検索は発売から1ヵ月以上経過した書籍が対象となります。

素晴らしい!1ヶ月前に書いたことが、現実になりました(安来市の話題で深めたかったこととか)。

新たにスキャニングしたのか、印刷前データを利用したのかが気になります。また、開始前と開始後で、売上にどの程度影響があったのかも発表してくれると嬉しいですね。

例によって死ぬほど大雑把に公共図書館と大学図書館の選書における1冊/1円の重みを考える - かたつむりは電子図書館の夢をみるか

例によって「超」がつくほど大雑把ですが、公共図書館と大学図書館の選書における、1冊/1円の重みを見比べてみようかと思います。

活動の物差しとして、お金というのは非常にわかりやすい単位だと思います。もちろん、お金が全てではないのですが、様々な活動にお金が必要ですから、まずは、お金に置き換えてみるのも重要だと思います。

実際に図書購入を進めていくのと、公共図書館と大学図書館がそれぞれ協力して、図書取り寄せを積極的に進めていくのとどちらが効率的なのかも、お金に換算してからこそわかるものだと思います(どちらがいいのかな?)。出版社・著者への還元も考える必要がありますが。

図書購入費の変化は、出版業界の市場規模と連動していると思うのだけど、どうなんでしょう。私たちが書籍を購入しなくなれば、合わせて図書館も購入しなくなるという構図。連動しない状態は、あまり正常とも思えませんしね。市場規模が小さくなっているのに図書購入費が増えているのであれば、公金を出版社に流れてる状態で気持ち良いものではないです。詳しくは min2-fly さんが書くのでは。

「学術図書」を電子書庫通じネットで公開 京大付属図書館など - MSN産経ニュース

インターネットを介して研究成果を広めようと、京都大付属図書館と京大学術出版会が、ネット上に設けた大学の電子書庫(リポジトリ)を通じて、出版会が発行する学術図書の無料公開を始めた。

良い流れだと思います。いわゆる文系の研究者は、研究成果を書籍で出す傾向がある(お金にならない論文で出さない)という話も耳にしており、研究成果にアクセスしやすくなるのではないかな。

筑波大学出版会は、設立してから1年も経過していないので、同様のことを進めてもインパクトがなさそう。

Google時代の図書館建築とは? | カレントアウェアネス・ポータル

スライドの最終ページでは、「図書館は2019年に絶滅する」というビジネスコンサルタントの予測を引き合いに出しながら、市民のモニュメントとしての、書籍の公的な保管庫としての図書館については正しいかもしれないが、図書館を社交の場として捉えると、それはあてはまらないのではないか、とまとめています。

この内容は支持したいですね。この内容が日本の図書館に受け入れられるかは、疑問ですが。

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プログラマの端くれなので、図書館に関するウェブサービスを考えよう。ウェブ本棚システム(積読管理システム)は、筑波で Project Shizuku が進められていることを考えると二番煎じもいいところ。

【関連情報】
・ISBN - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/ISBN
・雑誌コード - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/雑誌コード
・ISSN - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/ISSN
・Webcat Plus
 http://webcatplus.nii.ac.jp/

2008年03月01日 23:32 | Toshokan

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