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2008年05月11日
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学
IDEA*IDEA での紹介が背中を押し、中古であるが購入に至った。
タレントとして一流である島田紳助氏は、サイドビジネスでも一流である。彼がビジネスをするのは、タレントとしての成功が偶然でないことを証明するため、また、アイデアが世間に通用するか確かめるためだという。そんな彼の経営哲学をまとめた一冊。
経営哲学を述べる書籍としては、かなり読みやすい文体だと思う。また、書籍自体が薄いのですぐに読める。書籍自体は薄いが、内容は濃い。著者のビジネスの関係か、飲食店に関する話題が殆どである。
言葉は悪いけれど、あくまでも遊びとしての、人生を豊かにするサイド・ビジネスとしてのビジネスのススメだ。
(... 中略 ...)
ただし、サイド・ビジネスであろうと、ビジネスであるからには、金銭的にきちっと成立しなきゃいけない。
最近、このような考えでベンチャー企業を興す人が増えているような気がする。ここで言う「遊び」は、仕事を適当にするという話ではない。努力はするけど、苦労はしないという話に近いかもしれない。遊びで行うビジネスを金銭的に成功させるのは難しいが、成功すればきっと楽しいだろう。
その業界の最低限の常識はわかっていないと失敗する。そう思ってしまうのが、自然な人間の心の動きだろう。
だけど、その常識にとらわれていたら、成功する店は作れない。
なぜなら、その常識は、失敗している店の常識だからだ。繰り返し書くが、本当に成功しているのは100軒のうちの1軒なのだ。
業界の常識を学ぶ愚かさについて。業界の常識は、すなわち「失敗している者の常識」であるということ。
業界の常識を学ぶことが愚かであると言っているだけで、成功者の常識を学ぶことは愚かであると言っていない。成功者の常識は、業界の常識と比べて少数派であるため、多数派から比べれば非常識に相当する。学ばなければならない「常識」を見極めることが、第一歩となるのだろう。
引用はしないが、タレントの店が成功しない理由を宣伝の観点から述べたり、客単価の注意点を客の金銭感覚から述べるなど、具体的な話題も多い。
関連書籍は、経営哲学と関係の無いこの書籍を挙げる。経営を考える上で、様々なコストの概念を理解している方が良さそうだったので。
本書では、経営哲学に留まらず成功とは何なのかという人生哲学にも踏み込んでいる。著者が関わったビジネスを基に書かれているため、エピソードが面白い。経営にあまり興味がない方にもお勧めする。
ご飯を大盛にすると何故繁盛するかって?それは、本書を読んでのお楽しみ。
ページ数: 164
読書時間: 1:20 (2.05 p/min)
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2008年05月11日 23:12 | Books
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