« 未読書籍がたまってきました | メイン | ヤバい経済学 - 悪ガキ教授が世の裏側を探検する »
2006年09月16日
プライバシー侵害の可能性を警告してくれるシステム
まとまらなかったのだけど、エントリーを作ってみる。
強力な情報インフラが出来上がると、プライバシーに踏み込んでくるということを臭わしているムービーですが、現にそうなりつつあるのではないかな?
という事を先日のエントリーに書いたわけですが、このエントリーに関する感想を MSN Messenger で頂きました(アドレスは日記トップページの右下にあるので気軽にどうぞ)。
小学生から携帯でブログ(仲間内しか見ていないと思い込んでる日記サイト?)を書いているような世代は はじめからインターネットというチャネルが世界にあって当たり前だから 自分の情報がインターネット経由で誰かに見られていてもかまわないのかなあとか 思ったり
と聞き、「見られてもかまわない」のと「見られているのを知らない」が混在しているのが現状かなと思ったり。
「見られているのを知らない」ということが起こる原因は、システム開発者は「見られるのが当然」というのが根本にあり、それが社会に受け入れられている、と考えているからではないかな。「わざわざ」言うことではないと思っている、ということ。
ソーシャルネットワークサイト mixi なんかは良い例だと思う。インターネット人口が7000万人といわれる今日ですが、クローズと思われている mixi の会員数は500万ほど居ます。実に14人の1人ほどは利用している計算ですね(重複とか色々あるんだろうけど)。なのでサービス自体は、全然クローズじゃない。むしろ公開範囲を設定できるプライバシー管理機能の効用の方が大きい。しかし、それを理解しないユーザはまだまだ多い気がする。
あれ?何が良い例なんだか…。
昔から、日記サイトなんかで まったく別方面の人が 「○○線が遅延して大変だった」とか書いてるのを見て 『ああ、繋がってるんだな〜』とか一人悦に入るのが好きだったりしたので(汗
感想をくれた方は、こうも仰っていました。
「別方面の人」のプライバシーが少なからず漏れていることになります。もちろんすぐには本人にたどり着かないし、集約しても本人にたどり着く場合はほとんど無いと思いますが、ある程度の「気持ち悪さ」はあるのではないでしょうか?「気持ち悪さ」の原因のほとんどは、自分が作っているわけですが、気づいていない場合も多いですよね?
気づかせるにはどうしたら良いのだろう?この場合だと、自分のプライバシーを漏らしてるだけなのだけど、先日のエントリーでは、他人のプライバシーを漏らす可能性についても触れました。よりいっそう対策が必要!
ということで、システム開発者側で出来ることを考えてみた。
書き込み内容を形態素解析して、地名や固有名詞があれば警告すれば良いんじゃないかな?
かなりお節介な機能だと思うのは、理解のある人の視点だと思う。警告しないと気づかないユーザがほとんどだと考えるのですが、どうなんだろう?ヘルプに書くというのは当然だと思うけど、困ったときにしか読まれないという特性上、どれほどのユーザが読むか微妙。また、規約には免責しか書かないのが普通だし(情報発信には責任を持ちましょうね♪みたいな)。
似たようなアプローチは、すでに特許出願されてた(特許公開2002-259368)。ただ、最終的には拒絶査定されているので特許として認定されていない。細かいことは、面倒だったので調べなかったけど…。
携帯の GPS 機能を利用して、位置情報を投稿するようなサービスは、プライバシーだだ漏れなんだけど、どれほど理解している人が居るんだろうか?僕の携帯は N504iS なので、そういうサービスは使ったこと無いんだけど…。
この辺の現状が知りたいな。
もしかすると、僕は、ネット利用者をなめ過ぎなのかもしれない。
【関連記事】
・EPIC2014 (2006年09月12日)
2006年09月16日 03:44 | Etc