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2006年11月03日

マネーロンダリング - 汚れたお金がキレイになるカラクリ

マネーロンダリング―汚れたお金がキレイになるカラクリ

アングラな世界に興味があるので。

某投資ファンド・IT企業、独裁国家、政界のドン… がこっそりやっていた驚きの現実!

偉い人がこっそりやっている行為らしいです…。マネーロンダリングは、多かれ少なかれ誰でもやってるようなことかと思うのだけど、この書籍は分かりやすかった。

マネーロンダリングとブラックマネー(非合法に得たお金)は、切っても切れない関係にあるわけですが、どちらも分かりやすく解説されていました。机上の空論だけではなく、具体例(事件等)を挙げて解説するのは良いですね。

ただ、解説に用いられたデータが少々古いのが残念と言えば残念です。公開されている情報が古いとか、推算に時間がかかるとかあると思いますが…。でも、事例として某IT企業が取り上げられているあたり、流行に乗ったのかな、と。

まっとうに働いた人が報われる社会にするには

解説しぱなっしでは無く、著者による政策提言が行われているのも良い感じ。

読んでいながら思ったのは、電子マネー(Suica etc...)のチャージに上限が定められているのは、マネーロンダリング防止なんだなと今更気づきましたよ。利便性と犯罪防止の境界線を決めるのは、結構難しそうですね…。

電子マネーに現在の現金と全く同じ機能をもたせる場合であっても、必ず銀行口座を経由させる仕組みにすることが必要だろう。

前記の上限の話も書いてありましたが、手続きに身分証明の必要な機関を経由することによって防止するというのも挙げられていました。民間は、業界の指針に過ぎないんだけど、金融機関の身分確認が法制化されているというのもあるか。

ということで、マネーロンダリングやアングラマネーの解説が書かれています。具体例も多く面白いです。

ページ数: 217
読書時間: 1:52 (1.93 p/min)

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2006年11月03日 14:53 | Books

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