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2007年03月07日
シリコンバレー精神 - グーグルを生むビジネス風土
ウェブ進化論の著者の原点という事で購入しました。
「ウェブ進化論」著者・梅田望夫の原点。
シリコンバレーは私をどう変えたかの文庫本版ですが、新たに40ページもの長いあとがきが加えられています。
著者がシリコンバレーに渡ってからの事柄がほぼ時系列順に収められています。60通の手紙のまとめなので、エッセイ集として捉えることができるかもしれません。テーマ別ではないので、当時の状況を想像しながら読むと面白いです。
シリコンバレーは遠い世界のような気がする。それを再確認させてくれる書籍なのですが、自分の「やり方」がシリコンバレーの「やり方」と重なる部分もあって、嬉しい気分になる(憧れてるから?)。シリコンバレーは、無邪気な子供の心がいつまでたっても失われない土地なのかもしれない。
氏名欄が空白になった名刺
スタートアップのベンチャーは、人の入れ替わりが激しいし忙しいので、一人ひとりの名刺を作り暇も無いのだろう…というお話です。氏名欄を空白にしておいて、渡すときに自分で氏名やメールアドレスを記載するようです。
確かに合理的だし印象に残るような気がします。日本だと、形から入る雰囲気があるので難しいかも。
価値を生み出すのは会社ではなくて個人
会社という組織があっても全ては「個人」から生まれます。僕は、組織(会社)が得た名誉や報酬は、できるだけ「個人」に返すことができるような組織を作りたいと思っています。アウトプットしやすい仕組みだけじゃダメだと思うのですよ…。
「独立」と「起業」はどう違うか
自分のペースで動かすのが「独立」で、クライアントペースに合わせる為に体制を整えるのが「起業」みたいな感じです。自分だけがやらねばならないことが溜まっているうちは「独立」を超えるのは難しいですね…。単位を取らねば。
ということで、非常に読みやすくて面白かったです。日本は、シリコンバレーから数年遅れているといわれるので、また読み直すときがくると思う。そのときの日本のベンチャーはどんな感じなのだろう?波に乗っている人には気づかないのかもしれないが…。
精神論は嫌いだけど好きという、ツンデレみたいな気分だ。
ページ数: 311
読書時間: 2:36 (1.99 p/min)
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2007年03月07日 02:58 | Books