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2007年03月10日

予備校が教育を救う

予備校が教育を救う

外圧に屈しての購入 :p というのは冗談ですが、教職論で紹介されていたので購入しました。

入試は、変る!河合塾での実体験をもとに書き下ろした衝撃の分析と提言!!

帯に偽りありかも…。入試については、あまり触れられていません。どちらかというと「学校は、変る!」の方がしっくりきますね。

レポートは、書評を800字以内で書くということだったので、提出したレポートを今回の書評にかえよう。大学に入ってもあまり文章力が上がっておらず、幼稚なままだ…。

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本書は「優しい」内容が書かれた書籍である。全体を3部に分けているが、著者が30年以上も勤めている予備校の観点から教育を語っている。強い主義主張も無く、現在の教育を嘆くことよりも将来の願いが多くこめられている文章が、非常に読みやすいと感じた。

予備校からの視点のみで書かれた本書は、少々の偏りがあるように感じる。しかし、それこそが本書の良さであるように思えるのである。たとえ美化された内容であっても、その内容が「美しく」感じるのであれば、そのときに回帰する努力をすればよいのではないか。結局のところ、本書を読んだ者がどう受け取るかであり、本書は、その判断材料を与えるに過ぎない。

本書を読んで、自分の経験の無さを恨む結果となった。過去の素晴らしさや現在の教育の不満が書かれていても、全く実感が無いのである。私の中では、素晴らしい教育を受けてきた記憶しか残っていないのであるが、その記憶は、すでに10年ほど前のことであり、現在のことは分からない。教壇の前に立つにしても、その前にすることがあるのではないか。全国の教育現場を回るべきではないのかという気持ちになった。

教員の年齢バランスの問題が印象に残る。著者の主張によると、現在の教育現場は高年齢に偏りすぎていて年齢バランスが悪く、教員全体の知識と情熱のバランスが悪くなるらしい。これには非常に同意のできる話で、新規採用が控えられている今日、高齢の教員が抜けたとき、中年層が空白となり、やはり年齢バランスが改善されない。採用・分業を改善しないと、いつまでたっても年齢バランスが悪いままで、いっこうに改善されない。

個性的な主義主張がない分、受け取り手に大きく左右される文章であった。現在の教育にモヤモヤを感じている人には、ぜひ手にとって貰いたい。知識が無ければ、判断できないのであるから。

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日記を毎日つけていると、文字数を稼ぐことは簡単なのですが、まとめるのが大変…。本書評も草案の段階では、1500字を超えていたし。それを徐々に削るわけですが、もっと推敲すれば良かったかな。草案から完成まで1時間で終わらせてしまった :(

あ。手書きでしたよ。手書き。肩がこりました…。

ということで、読みやすくお勧めです。ぜひ手に取ってくださいな。

ページ数: 210
読書時間: 1:45 (2.00 p/min)

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2007年03月10日 17:42 | Books

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