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2008年02月11日
起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語
404 Blog Not Found で興味を持ったので、購入。佐々木氏の著書は読みやすくて好き。
近年、大変な勢いで IT ベンチャー企業が増えている。しかも、数年前に流行した「ヒルズ族」とは、異なる種類のベンチャー企業である。IT 関連ジャーナリストとしてトップクラスである佐々木氏が、綿密なインタビューを基に9社を紹介する。
「ホリエモン」終焉後のJベンチャーはとんでもないことになっていた!拝金的な彼らとは相反する独自のビジネスモデル。先鋭的な超技術志向。楽しさの追求。mixi笠原健治ほか2010年をリードする「ナナロク」世代のRealStory!!
最近注目されつつある IT ベンチャー企業9社が紹介されている。佐々木氏の著書ということもあり、安心して読むことが出来た。紹介されている企業は、以下の通りである。
・株式会社エニグモ
・株式会社ミクシィ
・アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社
・株式会社ゼロスタートコミュニケーションズ
・チームラボ株式会社
・株式会社ルーク19
・株式会社paperboy&co.
・フォートラベル株式会社
・株式会社はてな
堀江や三木谷が歯をむき出して他者に襲いかかる肉食獣だったとすれば、第三世代はおだやかな草食獣のような雰囲気を持っている人が多いのである。
少し前の起業家と、最近増えつつある起業家の違いを簡素に述べている。
自分や仲間が楽しんで仕事ができればいい―そんなふうに考える起業家が増えているのだ。
具体的に述べれば、このような起業家が増えている。起業家のみならず、そういう目標を立てる学生が増えてきていると感じている。
時間に対する考え方が、少々異なってきているのだろうか。従来では、使える時間を最大限に生かすという考え方が支流であったように思える。しかし、現在では、使わなければいけない時間を最小限にするという考え方が増えつつあるように思える。
もう少し具体的に。
1日8時間労働を変えることは出来ないが、月30万円の報酬を増やすというゲームが従来の考え方。月30万円の報酬を変えることは出来ないが、働く時間を1日8時間から減らしていくというゲームが現在の考え方。
働く時間を減らすというよりも、お金を稼ぐために嫌々消費する時間を減らすという方が、妥当だろうか。
前者は佐々木氏繋がりの書籍。インターネットと関係ない企業が、検索エンジンと出合ってどう変わったか知りたい方に。後者は、起業家繋がりの書籍。旧世代の IT ベンチャー企業を知りたい方に。
本書は、第三世代の起業家の物語が書かれている。非常によくまとめられており、読みやすかった。伝記や他者の半生が好きな方にお勧め。そういえば、渋谷に IT ベンチャーが集まる理由も、本書で初めて知った。
ページ数: 189
読書時間: 2:07 (1.49 p/min)
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2008年02月11日 23:15 | Books
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コメント
読んでみますー
投稿者 いのひろ : 2008年02月12日 17:43
>> いのひろ くん
貸して欲しい書籍があれば、言ってねー。
投稿者 ceekz : 2008年02月13日 02:44
はーい、ありがとうございます!
投稿者 いのひろ : 2008年02月13日 15:55