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2006年11月25日

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

たつをの ChangeLog で紹介されていて読みたくなり、購入しました。

若者が感じる閉塞感 その原因はどこにある?

と帯にかかれており、本書に内容はタイトルよりも帯に近いかもしれない。若者が読むより企業の人事の方が読むと面白そうですね。

本書の通りだと、僕は学部卒では就職できなさそうです。卒業できるかどうかは別としても、既にレールに乗り遅れているわけですね…。就職活動ゲームの参加資格のみで我慢しましょうか。

若者が辞める理由を「採用のハードルが高くなった」にも関わらず、相変わらず「雑用からスタートするキャリアパス」である趣旨を説いています。しかし、高校生の希望就職先は公務員というデータも示されていて、混乱します…。若者のモデルを一本化していないのかな。あ。高校生は、公務員などのキャリアパスが変わってきていると考えているのかな。

僕は、今後の雇用形態の支流は、契約社員が中心になっていくのではないかと思っています。そもそも、正社員が中心になってる理由が分からない。本書を読んでもよく分からなかった…。

うーむ。

労働者の雇用や賃金が手厚く保護されるのはもちろんいいことだが、それは同時に、「先に企業に入社した人間の既得権の保護」という側面を持つ。

これは、新聞の報道を見ながら常々感じています。労働組合の活動が活発になり、賃上げ交渉が進めば進むほど、採用数が減るんじゃないかという危惧があります(新入社員への扱いが悪くなる)。残念ながら、就職活動をする人々が団体で交渉を行う手段も無ければ文化もない。

プロ野球の年棒問題なんかが縮図じゃないかな?1度上がるとなかなか下がらないんだけど、総年棒がずっと上昇するわけではないので(むしろ不人気から減少傾向)、ベテラン以外の選手の年棒は…。という状況。

ということで、年功序列についてはよく解説されていました。肝心の辞める原因はよく分かりませんでした…。企業の情報公開が遅れてる?就職活動時の情報収集不足?

ページ数: 231
読書時間: 2:09 (1.79 p/min)

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2006年11月25日 22:54 | Books

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トラックバック時刻: 2006年12月03日 01:06

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トラックバック時刻: 2007年06月03日 11:14

コメント

はじめまして!こんにちは!
内容が面白かったので、無名ブログながら記事掲載させていただきますm(__)m
なお、ご不明な点がございましたらTOPページの前書きへどうぞ。

投稿者 涼微 : 2006年12月10日 14:49