« ベクシル −2077日本鎖国− | メイン | 2学期が始まりました »
2007年09月02日
Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター
1年以上前に発刊された書籍で、本棚の肥やしになりかけていた。
米国には、世界中の情報を集める Google という企業が存在する。この企業は、検索エンジンサービスを中心とする IT ベンチャーであるが、慣例や常識を覆す企業運営を行っている。本書は、創成期から現在までのドラマを新聞記者がまとめたものである。
綿密な取材と膨大なインタビューで、初めて明かされる Google 革命の舞台裏!
ザ・サーチ と重なる部分が多かったが、より Google のドラマに踏み込んでいた。本書を読めば、慣例や常識を覆しながらも、管理部門を強化しているのが分かるだろう。現在の Google は、大企業なのである。
また、普段あまり語られることのないエンジェル投資家、ベンチャーキャピタリスト達の知られざる努力が克明に描かれている。
帯の引用であるが、この通りに Google を支える資金源についても、取り上げられている。常識を覆すことが出来ない VC が、常識を覆す Google のサポートを行うことがどれだけ大変かが分かる。
あるとき会社のモットーである「邪悪になるな」の意味を問われた CEO のエリック・シュミットが、邪悪とは、サーゲイが邪悪と思ったことすべてである、と答えたことはよく知られている
創業者は、企業文化の基礎を作ることが出来る。また、企業文化の基礎を作ることが出来るのは、経営者だけしか居ない。最近、起業しようという熱意は、そこに惹かれているのかもしれないと考えるようになった。
Google は、きわめて優秀な経営陣によって成り立っているのだろう。このモデルは、多くの大学に当てはめることも出来るだろう。Google が大学のような環境であるというのは、よく聴く話だ。
サラッと読み終える書籍ではないが、起業を考えている方は、読んでみて損はないと思う。
ページ数: 470
読書時間: 6:02 (1.30 p/min)
【関連記事】
・書籍を大量注文しました (2006年07月29日)
・グーグル - Google 既存のビジネスを破壊する (2006年06月24日)
・ザ・サーチ グーグルが世界を変えた (2006年02月18日)
【関連商品】
・Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター (デビッド ヴァイス)
2007年09月02日 23:38 | Books
トラックバック
このリストは、次のエントリーを参照しています: Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター:
» Google誕生:ネットの覇者の生まれはいかに from はてさて
はてさて、がらっと話題は変わって、本日は「Google誕生 -ガレージで生まれ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年09月15日 14:53