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2008年07月12日
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?
404 Blog Not Found で紹介されていたり、友人が読んでいたりしたので購入した一冊。世に出てから1年以上経つのか…。
本書では、2ちゃんねるの管理運営を通じ、ひろゆき氏が考えるインターネット論を展開。数多のインターネット賞賛本とは異なる、技術者であり、“ネ申”であるひろゆき氏が考えるインターネット“進化論”となっております。また、IT系ジャーナリズムの第一人者・佐々木俊尚氏、カリスマプログラマー・小飼弾氏との対談も圧巻です。
Amazon.co.jp に書かれた紹介文より。
書題は、2005年に出版された さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 から取ったのでしょう(読んでいないのだが)。本書は、最初に書題の問いに答え、ひろゆき氏によるインターネット論、佐々木氏や小飼氏対談へと続きます。
物事というのは、少し視点を変えるだけで見えるものが大きく変わる。ウェブ進化論は、ひたすらインターネットの未来を見せようとするのだが、本書は、現実を見せようとする。その現実は、リアルな社会と密接に関連するが故、法制度の問題などにも飛び火する。
梅田氏とひろゆき氏のスタンスの違いは、対談の中でも指摘されている。
佐々木 お会いしたことはないですけど、梅田さんは常に理想論を言いすぎて反論できないから、そこで話が終わってしまう。一方で西村さんは、あまりにも現実的でベタな話をしすぎて話が終わってしまう。2人は両極端なんじゃないかなと。
表面上は両極端だが、実は、同じような未来を見てるのではないかと思う。何だろう、梅田氏は夢を見せることで若い人の力を引き出そうとする、ひろゆき氏は現実を見せることでその現実を変えたい人の力を引き出そうとする、という感じ。もちろん、印象論であって現実は解らない。
そんなわけで、この本のほとんどを書いた杉原さんに感謝です。
あとがきに書いてあったのだが、本当の執筆者は誰なのだろう…。確率の問題でもあるけど、インターネットで行われる匿名云々の議論は、インターネットで閉じないのだな。
対極(?)の内容と視点を変えると新たなものが見えた書籍を関連書籍として。
ベタな話が書かれていて、読者を選ぶと思う。購入するほどの内容じゃなかったな…というのが、正直なところ。ウェブ進化論を読んだ人は、バランスを取るために本書を読むのはいかがかな。
ページ数: 255
読書時間: 2:45 (1.65 p/min)
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2008年07月12日 14:15 | Books