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2008年10月26日

失敗は予測できる

失敗は予測できる

404 Blog Not Found で紹介されていて面白そうだったので購入。

人間、生きている限り、自分の周りに失敗はツキモノである。失敗は、多くの人が命を落とす大事故に至る失敗から、たとえば酩酊して財布を落とす失敗、入社試験に落ちるような日常的な失敗まで、挙げればキリがない。
しかし、ある失敗は別の場所で起きた失敗と何らかの類似性がある。本書は、過去に起きた豊富な失敗例を挙げながら、類似性に気づきさえすれば失敗は予測できることを示す。また、失敗を予測するだけでなく、失敗を回避する方法、もし失敗してしまったときの対処法なども考える。
さらに、昨今の日本社会の急激な変化に伴い、今まであまり公にされることがなかった、企画・開発時に起きる「隠れた失敗」にも目を向ける。

Amazon.co.jp に書かれた紹介文より。

失敗を科学する学問を失敗学と呼ぶらしい。本書は、その実践書である。ある失敗には、過去の失敗例と類似性があり、過去から学ぶことで失敗の可能性を下げることが出来るようだ。詰まるところ、物事の本質を見抜く能力が求められる。

本質を見抜くためには、様々な視点が必要である。本書では、現在までの有名な失敗を例に、失敗の要因、すなわち物事の本質を挙げ、教訓を示している。本質を見抜くのは結構難しく、実例から学ぶのがよいと思う。

僕は、失敗を避けるためだけに使うのは勿体ないと思っている。失敗をしないことは、すなわち成功の可能性を挙げることになるが、成功の本質を見抜く目を養うことも出来ると思う。

名経営者が、なぜ失敗するのか? 考えないヒント―アイデアはこうして生まれる

現在までの経営の失敗を解説した書籍と、アイデアを出すために本質が必要なのではないか…という視点で。

本書がビジネスに直ぐ役に立つと言うことは無いと思う。なぜなら、本書で学ぶことが出来るであろう“能力”は直ぐに身につくものでは無いからだ。しかし、この“能力”は様々な事に応用できるはずである。

ページ数: 222
読書時間: 2:47 (1.33 p/min)

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2008年10月26日 05:21 | Books