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2007年10月14日

考えないヒント - アイデアはこうして生まれる

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる

九段ではたらく社長のここだけの話で見かけ、面白そうだったので購入した。

アイデアを出すとき、どのような行動を取るだろか。頭をフル回転させても、なかなか良いアイデアが浮かばない場合が殆どではないか。放送作家である小山氏が考えずにアイデアを出す「考えないヒント」を提案する。

著者は、1年ほど前に読んだ企画書は1行に出てきた小山薫堂氏である。

君はキルケゴールも読んだことがないのか?

本書を読んでいる中で、ふと企画書は1行を思い出したのだが、特に「覚えよう!」と思って記憶していたわけでもないので、得した気分。人間の記憶能力は、すばらしいと思う。本書に出てくる「アイデアの種」というのも、似たようなものかもしれない。

アイデア体質をつくるために効果的なトレーニングの一つが、僕が「勝手にテコ入れ」と名付けている習慣です。

「勝手にテコ入れ」とは、訪れたレストランのメニューを見ながら改善案を考えたり、雑誌への売り込み方法を考えたりすることである(名付けは著者)。名の通り、勝手に色々考えるわけである。ポイントは、ビジネスにつなげることを念頭にしないことである。自由な発想で色々考えるのが良いらしい。

僕は、日常的に考えることほど、楽しいことは無いと思う。抱えているプロジェクトのネタを考えていることもあるが、著者の言う「勝手にテコ入れ」を行うことも多い。また、その「ネタ」を周りに話して、反応を見るのも好きだ。ネタをぶつけたときに「考えたことが無いから…」という反応が返ってくると、非常に惜しいと思うし、残念な気持ちになる。

本書で取り扱っているのは「アイデア」という点であることに注意する必要がある。アイデアがそのままビジネスにならないことは周知の事実であり、実際に活用していくためには、本書以上に「何か」を行う必要があるだろう。

「考えないヒント」というタイトルであるが、仕事に対する心構えも説いているように思う。自分を「できない人」だと感じている人には、特にお勧めしたい。本書が、単なる著者の自慢話と感じずに、何か得れることを願っている。

なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?で得た憂鬱な気分が、どっかに行った。

ページ数: 199
読書時間: 1:37 (2.05 p/min)

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Amazon.co.jp で大量購入を決行 (2007年09月08日)

【関連商品】
考えないヒント - アイデアはこうして生まれる (小山 薫堂)

【関連情報】
・Tokyo lifestyle lab. N35
 http://www.n35.co.jp/

2007年10月14日 23:55 | Books

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トラックバック時刻: 2008年01月04日 23:54

コメント

ceekzさん、こんばんは。

『考えないヒント』読みました。
TBさせて頂いたので、宜しくお願いします。

それにしても『考えないヒント』で検索してきましたが、このBLOGが吉田さんのものとは知りませんでした。

『IT media Biz』で記事を読んだ時、凄い人もいるものだと思ったのですが、まさかコメントしてしまうとは。

今後、ブログチェックさせていただきます、宜しくお願いします。

投稿者 江嵜慶 : 2008年01月05日 00:27

>> 江嵜慶 さん
ITmedia に掲載されてから何もアウトプット出来ていないのが恥ずかしいですね…。
こちらこそ、宜しくお願いいたします。

投稿者 ceekz : 2008年01月06日 04:24